日本代表“サプライズ候補”はこの3人

2014年05月11日 16時00分

昨季得点王の大久保

 サプライズはあるのか――。ブラジルW杯に臨む日本代表メンバー23人は12日に発表される。1998年フランスW杯でエースのキング・カズことFW三浦知良(47=J2横浜FC)、02年日韓W杯では、10番を背負ったMF中村俊輔(35=横浜M)の落選など数々のドラマを生み出したメンバー選考で、アルベルト・ザッケローニ監督(61)はどんな決断を下すのか。発表直前の舞台裏に迫った。

 

 ザッケローニ監督は23人しか選べないW杯メンバーについての苦悩を明かしたうえで「現状で候補選手は55人いる。その半分くらいはFW(攻撃陣)の選手だ」と明かしたように、主に攻撃陣のメンバー選考に苦慮しているようだ。

 

 そんななか、Jクラブの強化担当者は、MF中村憲剛(33=川崎)の名前を挙げて「あるんじゃないか。今の代表には本田(圭佑=27、ACミラン)の代わりがいないから、ケガしたら困るよね。トップ下なら香川(真司=25、マンチェスター・ユナイテッド)だけど、本田とはタイプが違う。近いのは憲剛。ボランチもできるから、W杯に連れて行くと思うね」と分析した。

 

 負傷の本田不在で臨んだW杯アジア3次予選。多くの選手をトップ下で試し、なかなか機能しないなかで唯一、存在感を示したのが中村だ。本田のような強引さはないものの、司令塔として周囲を生かすプレーを発揮。10番の香川とも好連係を見せた。

 

 13年のコンフェデレーションズカップ(ブラジル)以降、約1年も日本代表に招集されていないが、豊富な経験とユーティリティーさがウリ。戦力としてだけでなく、日本代表チーム内では「長老」と呼ばれているように、代表イレブンの信頼も厚い。本田も中村には一目置いており、エースの“兄貴分”としての役割も期待できる。

 

 もう一人の注目選手は昨季Jリーグ得点王のFW大久保嘉人(31=川崎)。ザッケローニ監督は、かねてチームの点取り屋FW岡崎慎司(28=マインツ)に不測の事態があった場合の「代役」を探しており、FW石原直樹(29=広島)、FW小林悠(26=川崎)とともに、有力なサプライズ候補だ。

 

 別のクラブの強化担当者は大久保について「南アフリカでもサイドをやっているし、なにより今季は調子がいい。ザッケローニ監督は岡崎のポジションにずっと工藤(壮人=24、柏)を選んでいるけど嘉人も合うはずだけどね」と指摘。10番を背負う香川とも親交が深いため、チームの雰囲気を壊す心配もない。

 

 守備陣なら今季絶好調のDF塩谷司(25=広島)。センターバックだけではなく、サイドバックにボランチもこなせる貴重な存在。またジョーカー役にはMF斎藤学(24=横浜M)の選出が有力視される一方、19歳のMF南野拓実(C大阪)は起用法が限定されるため、メンバー選出は厳しい見通しだ。