今季Jで1得点の柿谷は悩む必要などない

2014年05月09日 11時00分

不振の柿谷はブラジル切符をつかめるか

【武田修宏の直言】ブラジルW杯に臨む日本代表メンバーの発表(12日)を前に、C大阪のFW柿谷曜一朗(24)の不調がクローズアップされている。今季Jリーグでは、まだ1得点とあって「W杯メンバー落ちの危機」とか報道されているし、絶好調と言える状況ではないよね。

 

 今季ゴールが少ないのは新加入したFWフォルランの影響があると思う。彼は周囲を生かすようなタイプの選手ではないし、どちらかといえばゴール前でどっしり構える感じ。だから柿谷のほうはフォルランの分も守備をするとか、昨季と求められる役割も大きく変わっているんだ。それにエースとして責任感が強いし、チーム全体にも気を配らないといけないから、どうしてもゴールに専念できないのが現状だろう。

 

 もちろん得点は重要なんだけど、まずはあまり考え込まないことが大事かな。悩んで、焦って自分のスタイルを変えてしまうと、ドツボにはまりかねない。本来のプレーを見失わず続ければ、きっとブラジルW杯メンバーにつながると思うよ。

 

 ところで4日のJ3の長野対U―22選抜を解説したとき、違和感を覚えたんだ。U―22選抜は寄せ集めチーム。ひたむきさ、モチベーションもなく、真剣に戦う長野との差は歴然だった。なにより試合を見に来たサポーターに失礼だよ。本当にJ3に参加する意味ってあるのかな。

 

 この試合はJリーグの村井チェアマンも観戦していたけど、U―22選抜の戦いをどう感じたのか、ぜひ聞いてみたい。

 

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

 

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