<ブラジルW杯:各国のスター候補生>6月12日(日本時間13日)に開幕する今大会で“W杯デビュー”する各国のスター候補生。大ブレーク必至の選手にも注目だ。

【ブラジル代表FWネイマール(22=バルセロナ)】世界最強クラブでは存在感を十分に発揮しているとは言い難いが、自身初のW杯で王国の10番を背負う。変幻自在の足技を駆使し、敵陣を切り裂くドリブルが持ち味。ブラジルの伝統的なストライカータイプではないものの3月5日の親善試合・南アフリカ戦ではハットトリックするなど、決定力も高い。ブラジル国内では若さを気にする声もあるが、“サッカーの王様”ペレは「彼はプレッシャーを克服できる」と太鼓判を押した。

【べルギー代表MFエデン・アザール(23=チェルシー)】トップスピードでも全くブレないドリブルが最大の武器。しかも緩急を自在に使い分けるため、敵DFは止められない。さらにスルーパスやトリッキーなプレーも魅力で、母国を3大会ぶりのW杯に導いた。2012年にフランスのリールから移籍金40億円でチェルシー入り。かねて「偉大な選手になる」と言われ、世界に真価を見せつける。

【コロンビア代表FWアドリアン・ラモス(28=ヘルタ)】ドイツリーグの得点王争いを繰り広げているストライカーで、W杯後にはドルトムントへの移籍が決定した。自国のエースFWラダメル・ファルカオ(28=モナコ)の負傷で注目を集める中、1次リーグで対戦する日本にとっては脅威となりそうだ。

【ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(21=バイエルン・ミュンヘン)】「ドイツの至宝」と呼ばれるドリブラー。どんな局面でも自分のリズムでプレーできるのが最大の持ち味。つまり試合の流れをつくれる選手だ。ドイツ代表のヨアヒム・レーウ監督も「私はマリオに注目している。ブラジルでも力になるはずだ」と4度目の世界制覇の切り札として期待した。