反町技術委員長が指導者ライセンス問題の〝二面性〟を説明 幅広い知識取得の重要性も強調

2021年01月11日 15時19分

反町康治技術委員長

 日本サッカー協会がオンラインで開催中のフットボールカンファレンスが11日に最終日を迎えた。

 終了後にオンラインで取材に応じた反町康治技術委員長(56)はカンファレンスが指導者対象だったこともあり、元日本代表MF本田圭佑(34)が〝不要論〟を唱えて議論の的になっているライセンス問題について見解を示した。

「これは二面性がある。そんなのいらないというのも分かるが、フィーリングだけでやるのは限界がある。内田(篤人)みたいに『いや僕は優遇しないでください。必要なものは自分で着実に取っていってキャリアをしっかりやりたい』という人もいる」と現場でも賛否が分かれている現状を説明。そのうえで「選手、子供たちの将来を考えたときに、フィーリングだけでやるのが果たしていいのか。もし子供たちが試合中に暑くて倒れたとする。その時に何も知識がなくて助けられるのか。ライセンスがあってちゃんと知識があれば助けられるかもしれない」と時間をかけて指導に関する幅広い知識を取得する重要性を強調した。

 こうした思いは、反町委員長が〝先駆者〟でもあるからだ。「自分もそうしてS級までたどり着いた。僕はJリーグが始まってから現役でライセンスを取った最初の選手。指導者になるためではなく、サッカーの見地を広げるためだった」と自身の経験を振り返りつつ「今の現役選手はほとんどがB級を持っている段階。そうするとそんなに(S級まで)遠い道のりではない」と説明した。

 今後は代表で活躍したレジェンドたちの指導者転身も相次ぎそうで「(引退したMF中村)憲剛(40=川崎)も今実は最終段階にきていて、取るライセンスがある。MF長谷部(誠=36、Eフランクフルト)なんかは向こうでライセンスを取って、欧州の最先端のクラブで指揮を執ってもらうことを期待している」。議論が続く一方で、レジェンド指導者が日本サッカー界に貢献していくことになる。