【スペイン・マドリード23日(日本時間24日)発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第1戦が行われ、昨季王者のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)がレアル・マドリード(スペイン)に0-1で敗れた。第2戦は29日(日本時間30日)にミュンヘンで行われる。

 欧州王者は最後までレアルの牙城を崩せなかった。今季公式戦で無得点だったのは、国内リーグを合わせて、わずか1試合だけ。自慢の攻撃陣を封じられたグアルディオラ監督は「世界最高レベルのチームを相手に、よく戦った。いい試合を見せられたが、フィニッシュまでがうまくいかなかった」と淡々と語った。

 ここまでCLで17試合無敗を誇っていたレアルを攻略する手応えはあった。バルサで指揮を執っていたときと同様に支配率を高め、チャンスを増やすことで得点の可能性を探った。だが、それがレアルの高速カウンターを発動させる結果になった。

 3月に国内リーグ優勝を決めたほど圧倒的な力を誇るが、逆に選手たちのモチベーション低下を招いた。準決勝を前にCL連覇の動機付けを続けてきたが、集中力を欠く瞬間もあった。逆転での決勝進出に向け、名将はどう立て直してくるのか。