青森山田(青森)が〝勝っても喝〟で2年ぶりの頂点を目指す。

 全国高校サッカー選手権で昨年度準優勝の青森山田は5日に行われた準々決勝の堀越(東京A)戦で4―0と圧勝した。

 前半14分にMF安斎颯馬(3年)にDFタビナス・ポール・ビスマルク(3年)が右足で先制ゴールを決めると、16分にDF秋元琉星(3年)が追加点。さらにFW名須川真光(2年)が28分、32分とゴールを奪い早々に試合を決めた。

 ただ、黒田剛監督(50)は後半に得点を奪えず一時主導権を握られる場面もあった試合内容におかんむり。試合後に円陣を組んで「ちょっと間延びをしてきて相手に持たれたところが出てしまった。サブのメンバーがやってほしいプレーをしなかったことも含めて『こんなんじゃ話にならない』と少し厳しく言った」と猛ゲキを飛ばした。

 9日の準決勝では矢板中央(栃木)と激突する。「モチベーションが高くて寄せとか強度、スピード感を感じさせる。受けて入らないようにしたい。厳しいボール際の戦いをできれば」と指揮官は序盤から激しい試合を覚悟している。

 圧勝でも勝って兜の緒を締める常勝軍団。V奪回へ向けて隙はない。