全国高校サッカー選手権の準々決勝が5日に行われ、Jクラブ内定4選手を擁するタレント軍団の昌平(埼玉)が0―1で山梨学院(山梨)に敗れ、悲願の日本一はならなかった。

 主将で10番を背負うMF須藤直輝(3年)はJ1鹿島への加入が決まっており、変幻自在のドリブルで大会前から大きな注目を集めていたが、山梨学院の守備陣を崩せず涙をのんだ。

「相手の壁をはがせなかった。振り返るとすごく悔しい」と肩を落とした須藤。それでも昌平に在籍した3年間でチームは全国屈指の強豪として認知されるほど飛躍。「Jリーグ内定が4人いるということは、練習の質などがいつも高いレベルでできている。だからこそここまで来れた。すごく密度の濃かった」と胸を張った。

 今後はプロの世界に飛び込む。「昌平でやってきた3年間はいろんな出会いがあって刺激があった。サッカーの幅が広がったし、サッカーが大好きになった。この経験はアントラーズに行っても生きてくるし、無駄にしてはいけない。昌平出身で技術のある選手と見られると思うので、もっと成長していけたら」とJ屈指の名門で自慢のテクニックを武器に活躍を誓った。