金ムリ予想に丸山桂里奈「ムカつく」

2012年07月26日 18時00分

【英国・コベントリー24日(日本時間25日)発】ミラクル桂里奈が金メダルをもたらす。ロンドン五輪1次リーグ初戦でカナダ(25日=日本時間26日)を下したなでしこジャパン。佐々木則夫監督(54)はFW丸山桂里奈(29=大阪高槻)をメダル獲得の“キーウーマン”に指名した。その丸山は日本オリンピック委員会(JOC)がなでしこの金メダル獲得を予想していないとされていることに怒り心頭。逆襲を宣言してテンションを高めている。

 なでしこジャパンの佐々木監督は「サブ組が試合を決めると思っている」と静かな口調に決意を込めた。試合の流れを変えるスーパーサブの存在が「なでしこジャパン・金メダル計画」のポイントになるという。

 その筆頭はもちろん丸山だ。佐々木監督は負傷が明けたばかりのラッキーガールを注意深く見守っており、体調も良化したことで直々に指名した。丸山は「ノリさん(佐々木監督)から『ずいぶん体がキレてきたな。頼んだぞ』と言われました。もう、ホント頑張るしかないよね」。

 昨年7月の女子W杯(ドイツ)準々決勝ドイツ戦で決勝ゴールを決めた強運の持ち主。昨年9月の五輪アジア最終予選(中国)で右膝前十字靱帯を損傷し、本大会は絶望視されたが、懸命のリハビリで4月に復帰。なでしこジャパンのスウェーデン遠征(6月)では辞退者が出たため、土壇場で代表入り。そこで見事に結果を出し、五輪メンバーに選出された。

 丸山は「私がここにいるのは何か理由があるのだと思う。日本を出発する前、母には『FWなんだからシュートを打たなきゃダメよ』って言われてきた。もう遠慮はしない。ドリブルが好きだけど、今回はゴールが見えたら(シュートを)打つ」といつになく積極的な姿勢を見せた。

 発奮する理由は他にもあった。JOCが大会前に行っている全競技を通じたメダル予想(非公開)で、なでしこジャパンは女子W杯優勝の実績がありながら、金メダルと予想されていないとされている。これを伝え聞いた丸山からは笑顔が消えた。

「なんで? 絶対に金メダルでしょ。誰がそんな予想しているの? ちょっとムカつきますね。確かにこの前(フランス戦)負けているし、決勝トーナメントに上がったら何が起こるか分からないけど、なでしこは追い込まれてから力を発揮する。私は絶対金メダルだと思っているし、金メダルしか見えない!」

 非公開ながらJOCが金メダルと予想したのは体操の内村航平(23=コナミ)や女子レスリングの吉田沙保里(29=ALSOK)などごくわずか。なでしこジャパンは今五輪で最大の注目ではあるが、準々決勝で米国かフランスと対戦するため、メダル予想ではシビアな分析をされている。

「今に見てろって感じだよね。見返してやる」と力を込めた丸山は、なでしこジャパンの集大成となるロンドンで、再び大仕事をやってのける。