元日本代表FW大久保嘉人(31=川崎)がラストスパートだ。

 J1の川崎は11日、柏と対戦し、1―1の引き分け。大久保はリーグ戦5試合連続ゴールこそ奪えなかったものの、後半32分にはダイビングヘッドを見せるなど、日本代表復帰に向け猛アピールした。

 国内組限定の代表合宿にも呼ばれなかった絶好調の大久保は試合後、5月12日のブラジルW杯メンバー発表に向け「それまでJで結果を出し続けるようにやっていきたい。W杯はどうしても出たい大会。あきらめてないし、まだチャンスはある」と強い口調で訴えた。

 そんな大久保は逆転でメンバー入りを果たすために、決意を明かしていた。チーム関係者によると「嘉人は、自分に対する要求が高く、自分にプレッシャーをかけている。コンスタントに1試合1得点ペースで点を取ることと、試合(の勝利)を決める点を決めることを使命にしている」。

 つまり得点力に加えて、安定感と勝負強さをアルベルト・ザッケローニ監督(61)に見せつけようとしている。メンバー発表までは、Jリーグとアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を合わせ、最大8試合。すべての試合で決勝ゴールとなれば、最高のアピールとなる。