日本代表候補メンバー23人(国内組限定)が3日、発表され、J1広島のDF塩谷司(25)が年代別も含め初となる日本代表候補メンバー入りした。今季はDFながらリーグ戦5試合3得点。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を含めると8試合5得点が示すように絶好調。ブラジルW杯に向け最後のチャンスに滑り込んだ。

 日本サッカー協会の原博実技術委員長(55=兼任専務理事)はDF吉田麻也(25=サウサンプトン)の負傷など、DF陣に不安もあるため「(塩谷は)センターバックだけでなく、サイドバックの適性もあるかもしれないし、そういうのも見たいのではないか」と指揮官の胸中を代弁し、注目選手の一人とした。

 そんな塩谷が2012年8月まで所属したJ2水戸の柱谷哲二監督(49)はかねて代表入りを“予言”していた。広島に移籍した際に「これからは注目しておいたほうがいいぞ。絶対に日本代表に入れる選手だからな。本人にも言ったけど、あいつ(塩谷)はそういうレベル。間違いない」。

 元日本代表キャプテンだった柱谷監督の眼力通りに代表候補入りした塩谷はクラブを通じ「多くのことを学び、自分をしっかりアピールできるように頑張ります」。今回の合宿でアピールできればW杯切符をつかむ可能性は十分にありそうだ。