【フランス・パリ発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦2試合が2日(日本時間3日)に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG、フランス)がチェルシー(イングランド)に3―1で先勝。19季ぶりの4強入りに王手をかけた。

 近年「金満」と言われ大型補強を続けてきたPSGが“元祖金満クラブ”のチェルシーに完勝した。開始直後から積極的に攻め込んだPSGは前半4分、チェルシーDFテリーのクリアミスをFWラベッシが拾って左足ボレーで決めて先制。27分にPKを与えて同点とされるが、後半16分にラベッシの絶妙なFKがDFダビドルイスのオウンゴールを誘って再びリードを奪った。

 2―1のまま終わると思われた後半ロスタイム、パストレが右サイドでDF3人を交わしてゴール右まで突進。GKチェフのニアサイドを抜く左足シュートで3点目を奪い「あれは(自軍の守備が)ひどかった」とチェルシーのモウリーニョ監督を落胆させた。

 1994―95シーズン以来19季ぶりの準決勝進出に向けて大きな1勝となったが、後半23分にエースのFWイブラヒモビッチが右モモ裏を痛めて退場。肉離れの可能性が高く、第2戦の出場は微妙となった。エースを欠くアウェーでの戦いでPSGの真価が問われる。