【スペイン・バルセロナ発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦2試合が1日(日本時間2日)に行われ、バルセロナとアトレチコ・マドリードのスペイン勢対決は1―1のドロー。復権を目指すバルサはFWネイマール(21)のゴールでなんとか追いつき、2戦目に望みをつないだ。

 バルサはまたも「厚い壁」を越えられなかった。現在スペインリーグで1位のアトレチコと2位バルサは、今季これが公式戦4回目の対戦。スペインスーパー杯のホーム&アウェー戦はともに引き分け(アウェーゴール数でバルサがV)、1月19日のリーグ戦でもスコアレスドローに終わっていた。アトレチコはCL8強の中では失点がわずか4点と最少。国内リーグ戦でも最少失点と堅守を誇るチームから今回も白星を奪うことはできなかった。

 試合はアクシデントから始まった。前半12分、守備の要のDFピケがアトレチコFWジエゴコスタとの競り合いで負傷退場。前半こそ無失点でしのいだが、後半11分、ジエゴコスタに代わって出場したMFジエゴに豪快なミドルシュートを決められて先制を許した。

 アトレチコに傾きかけた流れを引き戻したのはFWネイマールだった。MFイニエスタの鮮やかなスルーパスに反応すると、角度のない位置からダイレクトで右足シュート。好セーブ連発だったGKクルトワを攻略して同点に追いついた。

 だが、その後はFWメッシも完全に封じられ、勝ち越し点は奪えなかった。イニエスタは「アトレチコは強かった。だがまだ終わってはいない。次は決戦だ」とファイティングポーズを維持。バルサは今季最大の勝負どころを迎える。