有田芳生議員が危惧する浦和無観客余波

2014年03月26日 16時00分

無観客試合となった浦和―清水戦

 Jリーグ創立22年目で初の無観客試合となった23日の浦和―清水戦(埼玉スタジアム)は厳戒態勢が敷かれ、試合は1―1と引き分けた。大きな混乱はなく終了したが、一部の浦和サポーターが「JAPANESE ONLY」という差別的な横断幕を掲げた問題はすべてが解決したわけではない。

 

 この一件をいち早く国会で追及した参議院議員の有田芳生氏(62=民主党)は「浦和も(村井満)チェアマンも、差別なんだと判断されたのは素晴らしいこと。一つの抑止力にはなった」と迅速な対応を評価した。


 一方で「Jリーグと浦和の厳しい判断は社会に大きな問題を投げかけた。(差別的な横断幕が)罰則を伴っているということは、ヘイトスピーチにも罰則が科せられなければいけない。(諸外国は)人種差別撤廃条約に基づくいろんな法律があって、処罰される。先進国で(罰則が)ないのは日本ぐらい」と語気を強めた。


 有田氏は英国を例に挙げる。もともとフーリガンを強制的に排除できる「公共秩序法」という法律があったが「排除できなかったのが、ヤジによる人種差別。それを取り締まるために1999年に『サッカー犯罪法』を、一人でも軽犯罪として起訴するという厳しいものに変えている」。


 早急な法規制の必要性を訴えるのは、2020年東京五輪への影響が懸念されるからだ。

 

「スタジアムの外で差別、扇動が続いている。『日本はなんだ?』という話になり、影響がくる。差別をする国に行こうなんて思わないし、英国では日本への渡航情報で『ナショナリズムが高まっていて、そういうデモを見たら、すぐに逃げなさい』と(注意を)出している。そんなのが広がっていったら、何が五輪だということになる」

 

 差別横断幕問題はサッカーだけに限らず、日本社会に暗い影を落としている。