英国メディアがマンチェスター・ユナイテッドに所属する日本代表MF香川真司(25)の移籍をめぐって過熱している。

 低迷を続けるマンUはイングランド・プレミアリーグのリバプール戦(16日)で0―3と完敗。強敵との大一番でも香川に出番はなかった。英メディア「フットボール・ダイレクト・ニュース」は「今夏の放出は確実」とし、シャルケ(ドイツ)のドイツ代表MFユリアン・ドラクスラー(20)とのトレード案が浮上していると伝えた。

 また、英紙「サンデー・ピープル」によれば、マンUがドルトムント(ドイツ)のドイツ代表MFマルコ・ロイス(24)を獲得するため、香川プラス金銭を準備しているという。さらに「ミラー」紙は香川に代わる戦力として、マンUが下部組織出身のフランス代表MFポール・ポグバ(21=ユベントス)加入に動いていると報じている。いずれの報道も「香川放出」が前提となっている。

 すでにバルセロナ(スペイン)、トルコのベシクタシュが移籍金800万ユーロ(約11億円)、イタリアのインテルが1500万ユーロ(約21億円)で香川獲りに動くという情報もある。欧州事情に詳しい代理人はかねて「欧州メディアも火のないところに煙は立てない」と話しており、実際にマンUが香川抜きの来季編成を考えている証しだろう。

 ブラジルW杯イヤーとなった今季の移籍市場が本格化するのは7月以降とみられる。ただ、現状を打破できない限り、香川は放出を避けられそうにない。