
なでしこジャパンのFW高瀬愛実(30=INAC神戸)が〝ベテランの力〟でチームをけん引する。
今回の強化合宿(23~29日、福島・Jヴィレッジ)は、メンバーの多くが若手選手。自身としては、約4年ぶりの代表活動となる。
26日のオンライン取材では「選出を耳にした時は本当に驚いた。ここ最近はチームで本職のFWに戻っていて、代表にもFWで選ばれた。サイドバック(SB)を経験した中で変わったところの評価なのかな」と神妙な表情で語った。
19歳で代表入り。20歳で出場した2011年ドイツ女子W杯では世界一に輝くなど、経験豊富な選手だが、若手時代は思い切ったプレーができなかったという。
「本当に若い時はどうしても緊張して、失敗したらどうしようとか、迷惑をかけたらどうしようとか、技術やメンタルの至らなさが気になっていた」
しかし、年を重ねるにつれ「本当は伸び伸びやらせてもらっていたというか、いいところをほめてもらったりとか、すごくやりやすい環境を作ってもらったのに、なんで私はあんなにビビっていたんだろう」と実感したという。
だからこそ「自分がトライしてエラーをすることで、若い選手がまた積極的にやってもらえたら」と意気込む。高瀬は若手選手を背中で引っ張り、チーム力の強化を目指す。
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