60歳で死去したディエゴ・マラドーナ氏と現役時代にアルゼンチン代表とセビリア(スペイン)で一緒にプレーしたアトレチコ・マドリード(スペイン)のディエゴ・シメオネ監督(50)もCLのロコモティフ・モスクワ(ロシア)戦後の会見でスーパースターの死を悼んだ。

「亡くなったと言われても信じられなかった。神話の世界にいるような存在がいなくなってしまったんだから。セビリア時代は私のことを気にかけてくれて、食事にも誘ってくれたんだ。今日、ディエゴはこの世から去ってしまった。だが、どこにも行っていないとも言える。あらゆるサッカーのピッチに彼は存在し続けるのだから」

 シメオネ監督は現役時代から熱いプレーでチームをけん引し、その情熱は指導者になってからも変わっていないが、すべてはマラドーナ氏から受け継いだものだという。

「彼は常に反骨心を持ち、ネガティブなことにも立ち向かっていた。我々のサッカーのベースは彼を見ていたことで出来上がった。アルゼンチン代表の精神はディエゴから植えつけられた」

 指揮官は最後に「彼はまだ私たちのそばにいると思うが、大きな悲しみがある。心が空っぽになったみたいだ」と無念さを押し殺して言葉を絞り出した。