【ドイツ・ミュンヘン発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合が11日(日本時間12日)に行われ、昨季覇者のバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)はアーセナル(イングランド)と1―1で引き分けたが、2戦合計3―1で8強入り。連覇に向けてまた一歩階段を上った。

 敵地での第1戦で2つのアウェーゴールを持ち帰ったバイエルンは盤石の試合運びで8強に駒を進めた。前半は、早い時間に1点がほしいアーセナルの攻撃を封じてスコアレスで折り返した。後半10分、MFリベリのパスをゴール前で受けたMFシュバインシュタイガーが先制弾。その2分後に同点にされたが、ホームの声援を受けて王者は攻め続けた。後半ロスタイムにはFWロッベンがエリア内で倒されてPKを獲得。MFミュラーのシュートはGKファビアンスキにセーブされて1―1の引き分けに終わったが、2点の“貯金”を十分に生かした戦い方で難敵を振り切った。

 昨季はドルトムントとの“ドイツ決戦”を制してCL制覇。今季はジョゼップ・グアルディオラ監督(43)を招へいし、パスサッカーを成熟させたことで相手に付け入る隙を与えていない。王者としての風格を漂わせるバイエルンにとっては、8強入りは黄金時代形成の通過点に過ぎない。