国際親善試合ニュージーランド戦(5日、国立)に臨むザックジャパンが3日、都内で合宿を開始した。今回の合宿には主将のMF長谷部が右ヒザ手術で招集されなかった。まとめ役不在のなか、代役の主将に名乗りを上げたのがDF長友佑都(27)だ。「日の丸を背負ってキャプテンマークを巻くのは誰がやっても誇りだし、感動がある。チームを引っ張る気持ちを持っている」


 所属するインテルでは昨年12月のミラノダービー(対ACミラン)で、試合途中からキャプテンに指名された。長友は「責任感を持っていた。ミラノダービーで巻いたことによって疲れも吹っ飛んだ」。イタリア屈指の名門クラブで重責を務めあげ、チームリーダーの自覚が芽生えたという。


 まだザッケローニ監督から指名を受けたわけではないが、日本代表のリーダーとしてチームをけん引することに変わりはない。ニュージーランド戦に向けて「誰が出ても4年間貫いてきたサッカーを出さないといけない。W杯の気持ちで戦う。圧倒しないといけない」と力を込めた長友には、すでに主将の貫禄が漂っていた。