ニュージーランド戦に臨む日本代表MF本田が4日朝、帰国した。成田空港に到着した本田は、トレードマークとなったサングラスに、ファッションの地ミラノの選手らしく、迷彩模様の入った派手な紺色のスーツ姿で登場。報道陣の問いかけには「(明日)試合なんで…」とだけ話し、迎えの車に乗り込んだ。

 所属クラブでは厳しい状況に置かれている。2日のユベントス戦でベンチスタートとなり、後半26分から守備的MFで出場したが、見せ場なくスタンドからは激しいブーイングが飛び交った。


 イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトは本田にチーム最低点の5・5の評価。寸評でもイタリア語の「オンダ(波)」に引っ掛けて「波のない静かな日本海のようだった」と皮肉った。コリエレ・デロ・スポルト紙も4・5と低評価で「役に立たない。試合に入っていない」。トゥット・スポルト紙は5・5で「デビュー戦は大いに期待させてくれた。あの夜から影が薄くなってきている」と伝えた。


 ミランの一員として出場する初の代表戦で、復活への手応えをつかみたいところだ。