【イタリア・ミラノ2日(日本時間3日)発】本田がついに“降格人事”の憂き目に遭った。イタリア・セリエA第26節で日本代表MF本田圭佑(27)が所属するACミランはホームで首位ユベントスに0―2で完敗。ベンチスタートの本田は後半26分からの出場となったが、与えられたポジションはボランチ(守備的MF)。攻撃ではなく、守備での貢献を求められる立場に追いやられた。


 前節2月23日のサンプドリア戦でフル出場し、2得点に絡む活躍で復活の兆しを見せた本田だったが、MFポリの復帰で先発落ち。ベンチで戦況を見守った。


 ようやくピッチに立ったのは、2点ビハインドの後半26分。主将のMFモントリーボとの交代で、ボランチの位置に入った。同8分にポリは退いていたにもかかわらず、トップ下のMFカカを含め、2列目のMFターラバ、途中出場のMFサポナーラの並びは変わらなかった。


 ユーベFWテベスに決められた2点目のシーンは、ミランの中盤のプレスが甘かったのが原因。その弱点を、フィジカルの強い本田に補ってもらおうというのがセードルフ監督の狙い。チーム事情があるにせよ、攻撃で貢献したい本田にとっては屈辱的な起用法となった。


 攻め急ぐなかで本田にパスが回ってくる機会は少なく、見せ場もほとんどないまま終了。日本代表のエースは5日のニュージーランド戦(国立競技場)に向けて帰国するが、心身ともに受けたダメージが心配される。