【Jリーグ順位予想 私の視点:渡辺卓】C大阪は2010年南アフリカW杯得点王&MVPのウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)の獲得に成功。加えてオーストラリア代表MFミッチ・ニコルス(24)、元セルビア代表MFゴイコ・カチャル(27)と大型補強を行った。

 エースの日本代表FW柿谷曜一朗(24)と、昨季新人王のFW南野拓実(19)はスケールアップが期待でき、攻撃陣は「最強」と言えそうだ。守備陣でもロンドン五輪代表DF扇原貴宏(22)や韓国代表GK金鎮鉉(キム・ジンヒョン=26)が健在。今季から主将に就任した日本代表MF山口蛍(23)を中心にチームの団結力も高まっており、ランコ・ポポビッチ新監督(46)が掲げるハイレベルなパスサッカーを実現するピースが揃い、初優勝に向け準備は万全だ。

 対抗馬は、J初のイタリア人指揮官となるマッシモ・フィッカデンティ監督(46)を迎えたFC東京。日本代表DF森重真人(26)を中心とした“日本版カテナチオ”を軸に、昨季17得点をマークしたFW渡辺千真(27)と復活を期すFW平山相太(28)の国見高コンビがゴールを量産してくれるはずだ。

 昨季ACL出場による過密日程で苦しんだ柏は的確な補強で戦力アップ。J2から昇格したG大阪はFW宇佐美貴史(21)の離脱が痛手となるが、上位を狙える戦力を整えた。