【ドイツ・ゲルゼンキルヘン発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦が26日(日本時間27日)に行われ、レアル・マドリード(スペイン)が敵地でシャルケ(ドイツ)に6―1で大勝した。国内リーグ戦の出場停止処分が明けたFWクリスチアーノ・ロナウド(29)が2得点2アシストの大暴れで、CL得点ランクトップの座も奪回した。第2戦は3月18日(日本時間同19日)に行われる。

「白い巨人」の強さだけが際立った。熱狂的で知られるシャルケのファンも試合途中から声を失った。アウェーゴール6発。第2戦を待たずに勝負が決したといえる結果に、レアルのイレブンの笑顔がはじけた。

 主役はやはりC・ロナウドだった。2月2日の国内リーグ・ビルバオ戦で退場し、3試合の出場停止処分を受けていたエースは、復帰戦でやりたい放題。前半13分にMFベイルのパスをヒールで絶妙に流してFWベンゼマのゴールをアシストした。

 直後にシャルケMFドラクスラーのシュートをGKカシージャスが好セーブ。主導権を渡さなかったレアルはベイルが21分に追加点。2点リードで折り返した後半7分にはC・ロナが鮮やかなシザーズフェイントからの左足シュートを突き刺した。

 その後も攻撃の手を緩めず、同12分にはまたもC・ロナのヒールパスからベンゼマがゴールでこの日2得点目。ベイルも24分にゴールすると、44分にベンゼマのパスに反応したC・ロナがGKをかわしてゴール。最後に1点を失ったが、過去1勝6分け18敗と最悪の相性だったドイツの地で堂々の仁王立ちだった。

 C・ロナは今季CL11得点目となり、10点のイブラヒモビッチ(パリSG)を再び抜いてトップに浮上。チームの公式戦無敗記録も27試合に伸ばした。一方のシャルケは、右大腿肉離れの日本代表DF内田篤人(25)を欠き、守備が崩壊。8強入りを確実なものにしたC・ロナは、「今日の試合は、今季何度もあるいい試合の一つに過ぎない」とテレビのインタビューにも涼しい顔だった。