アジアチャンピオンズリーグ(ACL)が25日に開幕。1次リーグ初戦(26日)で貴州人和(中国)と対戦する川崎の元日本代表MF中村憲剛(33)は本紙直撃に、ACLに臨む決意と日本代表復帰への意欲を明かした。

 ――久しぶりにアジアでの戦いに臨む

 中村:昨季最後につかんだ権利なので、無駄にはしたくない。今の川崎の力をアジアで見せたい。僕自身、いい経験も悪い経験(4年前のACLでは、下あご骨折で全治8週間)もしたし、ACLは何が起こるかわからない。いかに平常心で戦えるかがポイント。チーム内でも話はしている。

 ――過密日程になる

 中村:誰もが苦しんでいること。消耗するのは仕方ない。その中で安定したパフォーマンスを出していけるか。細心の注意をし、24時間サッカーに集中して自分と向き合うべきだと思う。

 ――今年はブラジルW杯もあるが

 中村:4年前は悔しい思いをしたし、今でも日本代表に対する思いは色あせていない。あのユニホームを着て戦うことは自分を成長させてくれたし、誇りでもある。チャンスがある限り、狙うのは当然。でもチームでいいパフォーマンスを出すことが大事。その順番を間違えてはいけない。

 ――ソチ五輪では41歳のベテラン葛西紀明(土屋ホーム)が銀メダル

 中村:ホント『葛西さん、ありがとう』と言いたい。勇気をもらった。一方で15歳の選手(スノーボードの平野歩夢)も銀メダル。スポーツに年齢は関係ない。そういう意味で五輪はいい刺激になった。

 ――J2岐阜のラモス瑠偉監督(57)は代表復帰を熱望していた

 中村:光栄な話だよ。ケガさえしなければいいパフォーマンスを出せる自信がある。自分の中で無駄は省けているし、感覚を研ぎ澄ませばいい。