来年9月に開幕する日本初のサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」が15日、1年目に参入する11クラブを発表した。

 なでしこリーグ5連覇中の日テレのほか、同1部の仙台、浦和、千葉、ノジマステラ神奈川相模原、新潟、INAC神戸、同2部のちふれAS埼玉、長野、さらに女子チームを新設するJ1広島、J2大宮に決定した。

 オンラインで会見した初代代表理事の岡島喜久子チェア(62)は「平均5000人の観客を動員していく。今のなでしこリーグのコアなファンは男性が多い状況だが、若いサッカーをやっている女の子が試合を見にきてくれるように。試合会場が黄色い歓声でいっぱいになるのを目指している」と〝マニフェスト〟を掲げた。

 プロリーグとしては異例の奇数での発足となるが「米国の女子プロリーグは9チームでやっている。11チーム全て魅力的と判断し、落とすことができなかった。変則的だと承知しながら11チームにした」と経緯を説明。そのうえで「奇数なので1節につき1クラブ試合がないが、その時は休みではなく理念に基づいた活動を行っていただきたい。リーグや地域コミュニティーと話し合いながら決めていきたい」とリーグ開催日に試合がないチームはファンやサポーターとの触れ合いなどを含め独自の活動を実施する方針を示した。

 世界でも成功例が少ない女子のプロリーグは異例の体制でスタートすることになった。