本田ついに“オレ様”返上? 

2014年01月29日 16時00分

 イタリアのACミランに所属する日本代表MF本田圭佑(27)が26日のカリャリ戦で決勝アシストを決めた。本田を酷評していた地元メディアは手のひらを返して高く評価。名門クラブの新10番が早くも名誉挽回に成功したが、この裏ではプレースタイルを“ミラン仕様”に変更したことがプラスに働いたという。

 

 初の先発フル出場を果たした本田は、CKでFWパッツィーニ(29)の決勝ゴールをアシストして2―1の逆転勝ちに貢献。クラレンス・セードルフ監督(37)は「最高のプレーをした。『よくやった』と褒めたよ。右サイドでいいプレーをしている。天性のものもある。もっとうまくなるだろう」と最大級の賛辞を送った。

 

 イタリアの「コリエレ・デロ・スポルト」紙は本田を6・5点と高評価したうえで「監督の求めた『戦士のスピリット』を最良の方法で見せた」。「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は「CKで決勝ゴールを演出。常に正しいポジションにいるが、入っていたはずの2つのゴールを無駄にする」と決定機を逃したことを指摘しつつも、6点と合格点を与えた。

 

 リーグ戦初先発となった19日のベローナ戦は消化不良のプレーで、各紙はチーム最低の5点と酷評した。それがわずか1週間で評価を覆し、名門クラブの10番を背負う責任は果たしたと言える。

 

 内容が改善された理由として、本田のプレースタイルの変化がある。元J1クラブ監督によれば「前と違って本田が大きく動いているなと感じた。彼自身が、これまでやってきたサッカー観というものを変えているよね。そうしないと、セリエA(イタリアリーグ)ではやっていけないと分かったんだろう」。

 

 これまでの本田は「自分が中心」というスタンスで、周囲に合わせてもらうことが多かった。この“オレ様スタイル”はCSKAモスクワ(ロシア)でも日本代表でも同じだった。

 

 それが、カリャリ戦ではチームメートのために攻守にわたって献身的で、周囲に合わせるプレーを見せた。強引にFKキッカーに名乗りを上げることもなく、以前とは“別人”になっていた。

 

 セードルフ監督も「まだ少ししか時間がたってないが、彼がチームに与えてくれたものに満足している」と、自分のスタイルを押し通さずミラン流に改善した姿に納得の様子。抜群の適応力を示した10番の次の仕事は、低迷するチームを急浮上させることしかない。