去就問題が再燃している日本代表FW香川真司(24=マンチェスター・ユナイテッド)にゲルト・エンゲルス氏(56)が“移籍のススメ”だ。

 マンUは25日、約62億円の移籍金を投じ、同じイングランドのチェルシーからスペイン代表MFファン・マタ(25)を獲得したと発表した。香川はマタと同じポジションになるため、今後の出番が激減するのは避けられない。地元メディアも放出候補とし、古巣ドルトムント(ドイツ)への復帰が有力と伝える。

 だが、前モザンビーク代表監督でJ1浦和などを指揮したドイツ人のエンゲルス氏は「噂はあるけど、どうかな。ドルトムントの(ユルゲン・クロップ)監督は『ハイハイ』と言ってるが、香川のポジションには選手がいるし簡単ではないと思う」と古巣復帰を疑問視。その上で「ドイツに戻った方がいいとは言えないけど、ほかのチームに行った方がいいネ」と助言した。

 エンゲルス氏はマンUへの移籍自体を「しないほうがいいと思っていた」。しかも24歳の香川はまだまだ成長の過程にある。5か月後に迫るブラジルW杯を見据えた場合、出場機会を得ることが重要になり、マンU残留でベンチ暮らしとなっては今後のキャリアに大きな影響を与えかねないというわけだ。

 香川の代理人トーマス・クロート氏(54)は英メディアの取材に「現時点で真司は(マンUに)残ると確信している」と移籍の噂を否定しているが、移籍期限は31日。果たして香川はどんな決断を下すのか。