【イタリア・ミラノ22日(日本時間23日)発】イタリアカップ準々決勝が行われ、日本代表MF本田圭佑(27)が所属するACミランはウディネーゼに1―2と逆転負けを喫し、敗退が決まった。本田は過密日程を考慮されてベンチスタート。後半37分から出場したが、流れを変えることはできなかった。

 1点ビハインドの状況でMFノチェリーノに代わってピッチに入った背番号10だったが、チームに勢いを呼び込むにはあまりにも時間が短すぎた。出場から2分後の後半39分にはウディネーゼMFパドゥに対して後方からのタックルでイエローカード。ロスタイム3分を回ったところでこぼれ球が本田の前にきたが、左足のシュートは枠を大きく越えた。直後に試合終了の笛。タイトルの道は断たれた。

 開始直後はミランのペースだった。前半7分に右クロスを合わせたFWバロテッリが先制点。だが本田抜きでは攻撃のリズムが悪く、守勢に回り始めた41分にPKを与えて同点にされると、後半33分に逆転された。リーグ戦3連敗中と不振のウディネーゼに敗れ、スタジアムはブーイングに包まれた。

 リーグ戦で11位に低迷するミランとしては、優勝チームに欧州リーグ(EL)出場権が与えられるイタリア杯は落とせない大会だった。今回の敗退で、ミランが来季欧州カップ戦線に立つには、リーグ戦での大きなジャンプアップか、欧州CL優勝という奇跡的な結果が必要になった。セードルフ監督は「前を向いて未来をつくり上げていかないといけない」と話したが、前途は多難だ。