ACミラン入りした日本代表MF本田圭佑(27)は、8日の記者会見後にチーム練習に合流したが、メディアの反響の大きさにミラン側は9日の練習の公開を決めた。

 過去、監督が誰であろうと戦術などの情報漏えいを防ぐため、練習場への入場は認めていなかった伝統があるだけに、異例の決断となった。一部で報道された12日(日本時間13日)のサッスオロ戦に向けての紅白戦の実施についてはキャンセルとなりそうだ。

 ミランは本田フィーバーに沸いているが対戦相手のサッスオロはパニックに陥っている。サッスオロはイタリア北中部にある人口4万人にも満たない小さな都市。市内のスタジアムが小さすぎるために、セリエAに昇格した今季は隣町のレッジョエミリアにある「スタディオ・チッタ・デル・トリコローレ」を使用している。

 だが、この会場も収容人数が約2万人と大きくないため、サッスオロ側は大挙して押し寄せるメディアの整理に苦慮。8日までにミラン広報部に対し「日本メディアについて、記者席に入場できるのは一媒体につき一人まで」という通達を出した。過熱する本田フィーバーは、今後対戦するチームにとっても厄介なものとなりそうだ。