レバンドフスキ突然の移籍に「差別発言説」「言い訳説」

2014年01月11日 11時00分

 サッカーのドイツ1部リーグ・ドルトムントのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(25)が来季、バイエルン・ミュンヘンに移籍することが年明け早々に発表された。まだシーズンが半分しか終わっていない中での発表には多くの関係者が驚かされたが、この裏にはただならぬ事情があり、ドイツサッカー界にさらなる衝撃を与えている。

 地元メディアの取材に応じたレバンドフスキは、ドルトムントの幹部からの信じられない言葉に耳を疑ったという。

「君はポーランド人だろ。最高の待遇(を受ける選手)はドイツ人でなければならない」

 レバンドフスキは2010年7月にドルトムント入りし、2010―11、11―12シーズンのリーグ戦連覇の立役者となった。昨季終盤にもバイエルン移籍の噂は流れたが、契約があと1年残っていることを理由に残留。来季以降も条件次第では残留の可能性も示唆するなど“ドルトムント愛”も見せていた。

 そんな中で出てきたクラブ側からの人種差別同然の発言は、レバンドフスキの心を折った。バイエルンから受けた5年契約の提示を受け入れ、ドルトムントとの決別を決断したとされている。

 もともとドイツとポーランドは歴史的に複雑な関係にある。第1次世界大戦前まではドイツがポーランドを植民地にしており、第2次世界大戦ではドイツのナチスがポーランドのアウシュビッツ強制収容所でユダヤ人を大量虐殺した。何より、問題なのは依然としてポーランド人を見下しているドイツ人が多いということにある。

 今回のレバンドフスキの件もそうした歴史的な背景が絡んでいるが、一部からは「レバンドフスキの言い訳」という説も…。バイエルンからの高額オファーに飛びついたことはサポーターの怒りを買ってもおかしくない。それだけに「ドルトムント幹部を悪者にして批判をかわそうとしている」との指摘もある。波紋はますます広がりそうだ。