<全国高校サッカー選手権> 準々決勝(5日)で、 星稜(石川)は修徳(東京A)に0―0からPK戦を3―0で制し、2年連続のベスト4進出を決めた。

 3人連続でPKを止める“神セーブ”でチームに勝利をもたらしたGK近藤大河(3年)は「飛ぶ方向は相手の助走を見て決めました」と余裕たっぷり。星稜は3回戦の玉野光南(岡山)にもPKで勝利を収めており、イレブンも自信を持っていたようだ。河崎護監督(54)は準決勝でPK戦敗退を喫した昨年と比べて「メンタル面が強くなった」と目を細めた。

 この勝負強さはOBの日本代表MF本田のおかげだった。星稜の守護神は「本田さんが日本代表の試合で続けて(PKを)ど真ん中に蹴ったりしていた。そういうのはみんなで見て話題にしていた。メンタルの強さという部分で刺激を受けましたね」

 本田は昨年6月のブラジルW杯アジア最終予選オーストラリア戦で終了間際にPKを真ん中に蹴り込み、日本を本大会へと導いた。偉大な先輩の強心臓ぶりに星稜イレブンも発奮。精神力に磨きをかけてきたという。

 近藤は「本田さんの成績(ベスト4)を超えたい」と本家ばりの強気なコメントで全国制覇を誓った。