Jリーグで得点王やベストイレブンとなって大活躍。元日本代表FW大久保嘉人(31=川崎)の躍進ぶりは、2013年シーズンの「退場なし」にも表れている。

 これまでは「瞬間湯沸かし器」と言われたように、不可解な判定を受けると審判への執拗なクレームなどでイエローやレッドカードを受けることもしばしば。日本サッカー界の「暴走王」として知られていた。ところが、昨季はクレームも大幅に減り、最後まで冷静にプレーした。

 元日本代表MF中村俊輔(35=横浜M)も「(前所属の)神戸のときはお山の大将で、思うようなプレーができないとカッとなっていたけど、(昨季は)点も取れているし、気持ちよくやっている」と感心したほど。大久保も「オレも大人になったんですよ」と笑みを浮かべながら、自分の変身ぶりを認めている。