日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が、福島県立医科大が進める新型コロナウイルスの治療薬開発に協力し、都内で採血したことを明かした。

 田嶋会長は15日に東京五輪組織委員会の理事会後にオンラインで取材に応じ「福島県立医大とはJヴィレッジのクリニックなどで深いつながりがあったので、ぜひ協力したいということで、今日(今回の募集における)第一号の採血者としてやってきた」と語った。

 同大では血液に含まれる体内への侵入物に対する多くの抗体を1回の検査で調べる技術を開発しており、新型コロナウイルスへの反応について研究している。また、血液中の新型コロナウイルスに対する抗体を取り出し、その抗体を診断薬や医薬品として利用するべく開発に取り組んでいる。

 田嶋会長は3月中旬に感染した経緯があり、治療薬開発を目指す同大に協力。「感染した人が血液を提供することで、提供された血液から抗体を採取する方法。多くの人の血液が必要だということだった。ぜひみなさん協力してください」と呼びかけた。

 新型コロナウイルスに打ち勝つ一つの方法として今後注目を集める取り組みとなりそうだ。