ブラインドサッカー男子日本代表の強化合宿が24日、報道陣に公開され、高田敏志監督(53)は「サッカーが戻って来てよかった」と安堵の表情を浮かべた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、代表活動は約3か月間の自粛を余儀なくされたが、6月10日に再開。しかし、宿泊を伴う合宿は自粛が明けてから初めてということもあり、まだ選手たちの動きが万全とは言い難い。

「コンディションが回復できているか、ケガをしないか。あとは3か月間空白の時間があったので、精神的なダメージや不安を取り除くための合宿。楽しみながらできるのを意識している」とは高田監督。

 とはいえ、東京都では4日連続で新型コロナウイルスの新規感染者が200人超え。「感染症対策については、トレーニング時やホテルも含めて、シングルルームにするとか、食堂は一般の人と別で大きい会議室でするとか、いろんな工夫をしながらやっている」と細心の注意を払っていることを明かした。

 24日の練習では実戦形式のメニューを行った。「5対5のゲームがいつできるかって僕らも心配していた。これだけ早くゲームがちゃんと戦術的な意図を持ってできると思っていなかったので、本当にうれしい」と満面の笑み。

 1年後に迫ったパラリンピックに向け、新たな一歩を踏み出した。