香川の“マッチョ化”を代表イレブンが不安視

2013年10月14日 11時00分

【セルビア・ノビサド発】マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)で苦悩する日本代表10番のFW香川真司(24)の“マッチョ化”がイレブン間で大きな話題になっている。

 

 日本サッカー協会が3日に発表した欧州遠征に臨む日本代表のメンバー表で香川は身長172センチ、体重は64キロ。ここ数年大きな変動はない。

 

 だが、ある日本代表イレブンはエースの肉体が明らかにスケールアップしたことを明かす。「9月の(代表の活動の)ときにかなり真司の体がでかくなってると選手の間で話題になっていた。いまは70キロ近くあるんじゃないか。クラブのこととか今後を考えて意識的にやってるんでしょうけど」

 

 昨オフにマンUのプレシーズン戦を日本国内で行った際、香川は「トレーニングは自分なりに考えてしっかりやっている」と話したように“肉体改造”のためウエートトレーニングを重点的に実施。今季からマンUの新指揮官となったデービッド・モイズ監督(50)がフィジカル面を重視する傾向があり、香川も弱点克服に取り組んだようだ。

 

 香川は、チームメートから強化されたフィジカルについて指摘を受けても曖昧な返答を繰り返しているという。「あまり体重のことに触れたがらなかった。『スピードが落ちる』とか、いろいろ言われるのが嫌なんじゃないかな」

 

 実際、サッカー選手は筋肉増量が裏目に出るケースも多い。キング・カズこと元日本代表FW三浦知良(46=横浜FC)が1994年にイタリア・ジェノアに移籍した際、筋肉だけで20キロも増量。屈強な肉体をつくり上げると同時に、スピードとキレが低下。イタリアでは本来のプレーを発揮できなかった。

 

 元日本代表MFで10番を背負った中村俊輔(35=横浜M)も「試合に出ていないと、筋トレとか多くするヤツがいるけど、そうすると(バランスが)崩れてくる。そこが難しい」と指摘。周囲も香川の特徴でもある動きだしや体のキレなど、持ち味の俊敏性に影響が出ることを不安視している。

 

 もちろん香川ほどの選手になれば、弊害も念頭に置き、綿密な練習プランを立てているのは間違いなく、現時点までに大きな影響は出ていない。さらなる進化を目指した香川は、真価を発揮できるか。