日本サッカー協会は3日、2021年に新設される女子プロリーグの名称を「WE(ウィー)リーグ」とすることを発表した。

 女性の活躍を意味する「Women Empowerment League」の略で、初年度は21年9月に開幕して22年5月ごろに終了する見込み。6~10チームでスタートし、徐々にチーム数を拡大していく方針だ。アマチュアとして存続する「なでしこリーグ」への降格は複数年は実施しないことも決まった。

 オンライン取材に応じた田嶋幸三会長(62)は「女性の社会進出や男女の平等も含めて考えることがなでしこジャパンを強くする、自立した選手を育成していくことにもつながる。この女子リーグは日本の社会を変えていけないだろうかと提案したい」と新リーグ設立の意義を強調。

 なでしこジャパン前監督の佐々木則夫女子新リーグ設立準備室長(62)も「新型コロナウイルスによって不安が広がる昨今だからこそ、新リーグ開催へ導いていくことが大事。多様な夢や生き方の実現を支えたい」と力を込めた。

 現在、日本代表「なでしこジャパン」を率いる高倉麻子監督(52)は「代表監督としても、OBとしても喜ばしい。一番大切なのは、選手が覚悟を持ってこのリーグに臨むこと」とエールを送った。