なでしこで勃発!FW戦争

2012年06月24日 12時00分

 女子サッカーの3か国対抗戦「スウェーデン招待」に参加しているなでしこジャパンは、ロンドン五輪1次リーグ第2戦(7月28日)でも対戦するスウェーデンと対戦し、FW永里優季(24=ポツダム)の2試合連続ゴールで1―0で勝利した。これで選手選考の最終テストを終えたなでしこジャパンは7月2日にロンドン五輪メンバー発表を行う。わずか18人しか選ばれない狭き門。サバイバルを制するのは誰か――。

 

 米国戦(18日)から8人もメンバーを入れ替えた一戦は、得意のパスワークが冴えた。前半27分にFW安藤梢(29=デュイスブルク)からのスルーパスに永里が反応。DFラインの裏にギリギリのタイミングで飛び出し、ゴールに流し込んだ。2試合連続弾でエースの存在感を示した。

 

 日本は後半に入ってもメンバーを入れ替え、様々なテストを実施。このため試合終盤は押し込まれる場面もあったが、なんとか〝先勝〟した。佐々木則夫監督(54)は「身長の高い(選手が多い)スウェーデンと(五輪参加国で)一番背の低い日本ですから、いい勉強になった。これからです」と気を引き締めた。

 

 これでロンドン五輪メンバー発表前、最後の選手選考テストを終えたなでしこジャパン。佐々木監督は今回の遠征のメンバーを中心に選手選考を行うことを明かしており、金メダルを獲得するための最強チームを編成する方針だ。

 

 なでしこリーグのある指揮官はかねて「実力はもちろんだけど、女子サッカーではチームの雰囲気づくりも大切な要素となるもの。優勝した女子W杯ではメンバーは21人だが、五輪は18人しか選べない。その辺を(佐々木監督が)どう考えるのか。かなり難しいのではないか」と指摘した。

 

 なかでも激戦区となるFWは土壇場で代表入りした〝ラッキーガール〟丸山桂里奈(29=大阪高槻)や初選出となった大滝麻未(22=リヨン)の参入と、岩渕真奈(19=日テレ)の負傷でかなりの〝混戦〟。この日は先発で代表デビューした大滝が積極的な姿勢で臨めば、後半から出場の丸山も存在感を示すなど、最後のアピールに必死だった。

 

 丸山はかねて「五輪メンバーになるのが厳しいことはわかっているけど、チャンスがある限り諦めない」との決意を明かしていた。佐々木監督はこの日「五輪メンバー? まずは日本に帰って確認してから、選考したい」と話すにとどめたが、果たして指揮官の決断はいかに。