本田改心“前線から猛チェックやる”

2013年09月10日 16時00分

右から本田、長友、今野

 日本代表のエースMF本田圭佑(27=CSKAモスクワ)がついに改心した。キリンチャレンジカップのガーナ戦(10日、横浜)に臨む日本代表は、今大会前まで7試合で19失点と崩壊した守備の再建に乗り出している。本田らは攻撃を重視する姿勢を見せてきたが、多くのイレブンは前線からの積極的な守備を主張。活発な話し合いの末に、本田も守備に取り組むことを受け入れたという。

 

 DF長友佑都(26=インテル)は9日の全体練習後、こう切り出した。「圭佑や(FW香川)真司(24=マンチェスター・ユナイテッド)とも話をして、前(攻撃陣)の人が守備をしないと、僕らのサッカーは強豪相手には厳しいと…。圭佑は攻撃面だけではなく守備でも成長したい気持ちが強い。そこは彼の(レベルアップに向けた)通過点なんじゃないか」。エースが前線から積極的な守備に取り組むことを明らかにした。

 

 3戦全敗に終わった6月のコンフェデレーションズカップ(ブラジル)で本田の恩師の星稜高(石川)サッカー部・河崎護監督が「圭佑だけがボールを追わな過ぎた。あの緩さがチーム全体にも波及した」と厳しく指摘したように、守備の意識は低かった。2―4と敗れた8月のウルグアイ戦後にDF内田篤人(25=シャルケ)が守備の重要性を説いても「それは違う。楽しくない」とあくまで攻撃重視の方針を示した。

 

 とはいえ、ザックジャパンの守備再建は急務。今回の合宿中も「攻撃か守備か」を選手ミーティングで議論した。ある選手は「かなりの時間を使って話し合いをしましたね。結局は守備のほうに意見が統一されていった。圭佑くんはいつもは自分の意見を強く言うけど、今回はほぼ何も言わず聞いている感じでしたよ」。これまで「攻撃」を主張してきた本田もイレブンの決定に従い、ただうなずくだけだったという。

 

 3―0で勝利した6日のグアテマラ戦では相手が守備的だったため、日本DF陣の積極性は見られなかった。それでも、主将のMF長谷部誠(29=ニュルンベルク)は「それぞれのマインドの中で攻撃に比重が偏り過ぎていた。そこの切り替えはしっかりできた」と手応えありの様子だった。

 

 本田らが前線から組織的な守備を構築できれば、確実に失点は減るはず。“抵抗勢力”だったエースも守備を受け入れ、ザックジャパンはブラジルW杯に向け再スタートできそうだ。