「沢さんとアッコさんどっち選ぶの」

2012年06月18日 12時00分

 なでしこジャパンFW丸山桂里奈(29=大阪高槻)に新たな試練が課された。国内合宿を終えて、スウェーデン遠征に出発したなでしこジャパンは14日〝ラッキーガール〟こと丸山を日本代表に選出した。実に9か月ぶりのなでしこジャパン復帰となったが、その一方で盟友のFW大野忍(28=INAC神戸)は丸山に厳しい言葉を投げかけた。

 

 ロンドン五輪アジア最終予選(昨年9月、中国)で右膝前十字靭帯を損傷した丸山にとって、待望の瞬間だった。

 

 今合宿は練習生での招集で「呼んでもらえるだけでもありがたい」(丸山)と話していたが、予想を上回るパフォーマンスを見せたことで、佐々木則夫監督(54)は負傷離脱したFW岩渕真奈(19=日テレ)の代役として代表入りを決断した。

 

 丸山は「スウェーデン遠征(18日=米国戦、20日=スウェーデン戦)ではまず得点。本田選手のように仕掛けていかないと点は取れない。やはりドリブルは大事。相手の嫌がることをやりたい」と意欲的。日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)を手本にするという。

 

 優勝した女子W杯(昨年7月、ドイツ)準々決勝ドイツ戦で奇跡の決勝ゴールを決めた“ラッキーガール”。いつも明るいムードメーカーの代表復帰をイレブンも大歓迎した。大野も「復帰は本人が一番うれしいでしょう」と話す一方で厳しい言葉を発した。

 

「なでしこには守備ができない選手はいないし、いらない。日本代表に入ったからには自覚を持ってやってもらわないと困る。復帰するだけでは何も意味はないから」

 大野はホリプロ所属の丸山がリハビリ期間中も多数の芸能活動を行ったことに苦言を呈し「あんた、沢(穂希=33、INAC神戸)さんを取るの? それとも(ホリプロ先輩の和田)アッコさんを取るの?」と迫ったこともあった。

 

 ロンドン五輪で金メダルを目指すための覚悟が足りないと感じたゆえの辛らつな言葉だったが、チームメートによると「ああ言っても、実はシノ(大野)さんが一番心配していた」という。

 

 ロンドン五輪の最終メンバーはわずか18人(7月2日発表)と狭き門。英国行きにはまだまだ課題の多い丸山にとって、大野の猛ゲキが良薬となるはずだ。