【高校サッカー】初4強の帝京長岡 11日準決で青森山田に“感謝の勝利”だ

2020年01月06日 16時30分

 全国高校サッカー選手権で、県予選から無失点で初の4強入りを決めた帝京長岡(新潟)の快進撃が止まらない。鉄壁の守備で、「サッカー後進県」と言われてきた新潟勢初の快挙を果たした裏には名門校の存在があった。2連覇を狙う青森山田、静岡学園、矢板中央(栃木)も準決勝(11日)、決勝(13日)が行われる埼玉スタジアム行きを決めたが、帝京長岡は“屈辱からのワンチーム化”で頂点をつかむ。

 帝京長岡が初のベスト4入りを果たした。5日の準々決勝は、開始早々の前半1分にJ2京都内定の主将MF谷内田哲平(18)が決めた1点を守り切った。その原動力は、準決勝で対戦する前回大会覇者の青森山田から与えられた屈辱だ。

 昨年8月に対戦したときは、30分ハーフながら1―4で大敗。FW矢尾板岳斗(17)は「自分たちが思っていた以上に何倍も能力が高かった。レベルの差を痛感したけど、そこから自分たちのサッカーをイチから見つめ直してやってきた」と振り返った。以来「打倒! 青森山田」が合言葉となってチームの結束が強くなっていった。

 普段の練習ではコーチ陣から「(青森)山田はもっと厳しい練習をやっているぞ! 悔しくないのか!」などと選手らの反骨心をあおる言葉が飛び交い、これまで以上に密度の高いトレーニングをこなした。その効果は守備力の向上に表れ、今大会は県予選からここまで無失点。DF吉田勇介(18)は「(青森)山田さんとの試合は自分たちの良さを出せなくて力負け。その大会は失点することが多かったので、練習から守備意識を高めていったし、その大切さを全員で共有することができている」と進化を実感している。

 準決勝は自分たちの成長を証明するには絶好の機会。古沢徹監督(34)は「あくまで目標は日本一。青森山田さんに勝って、ファイナルで勝つということをブレずにやっていきたい」と意気込んだが、イレブンも気持ちは同じ。吉田勇は「ここまできたら緊張とかより楽しみが大きい。勝てるようにしたい」と力を込めた。帝京長岡は進化のきっかけを与えてくれた“感謝”を勝利という形で伝えられるか。