ザック流選手選考は「成長力」

2013年06月13日 11時00分

サインの求めに応じるザッケローニ監督
ザッケローニ 成功を生んだ仕事スタイル(2)

 日本代表を5大会連続のW杯出場に導いたザッケローニ監督の流儀を徹底解剖。全3回の緊急連載で解き明かす。第2回はザック流選手選考だ。

 

 毎週、東京都内のJFAハウスで開催されるスタッフ会議は緊張感に包まれる。各コーチが視察した試合の注目選手を報告するが、指揮官は所属チームの監督や強化担当の見解なども求めるという。「そこに関しては細かい。選手がどういうタイプで、どんな役割ができるか。どんな人柄かを含めたリポートをしないと監督が『違うんじゃないか』と言うこともある」(代表スタッフ)

 

 しかも、コーチ陣から挙がった選手には、最後に「伸びしろはあるのか」と確認する。同スタッフによれば「代表に選出すると、さらに成長できる可能性があるのかということ。欧州選手ばかり選んでいるが、それは欧州の厳しい環境に入れば選手は成長していくからで、成長力にはこだわっている」

 

 最終的にはすべてザッケローニ監督が決断を下すが、新しい選手を招集する際には慎重になることもある。若くして代表入りすれば、取り巻く環境が大きく変わる可能性があるため「明日まで待ってくれ」と言ったり、深く悩んだ場合には原博実技術委員長(54)にアドバイスを求めたこともあった。

 

 また「いくらクラブで活躍していても、勘違いしているような選手は嫌い、クラブで偉そうにふんぞり返っているタイプもダメ。日本の報道もチェックしているので、選手のコメントを見て、いろいろ判断することもあるみたい」(同スタッフ)。

 

 強いこだわりもザック監督の仕事スタイルだ。