日本の命運を左右する〝コイントス〟

2012年06月03日 15時00分

 日本代表キャプテンのMF長谷部誠(28=ボルフスブルク)がブラジルW杯アジア最終予選の初戦オマーン戦(3日、埼玉)でコイントスに全精力を注ぎ込む考えを明かし、決戦に向け、緊張感が高まっている。

 これまで日本代表が窮地に陥った際、奇跡を生み出してきたのが埼玉スタジアムでメーンスタンドから見て左側、ホームサポーターが陣取る前にあるゴール。通称「幸運のゴール」だ。

 2004年W杯3次予選オマーン戦でFW久保竜彦氏(引退)がロスタイムに決勝弾を決め、05年W杯最終予選・北朝鮮戦ではFW大黒将志(32=横浜M)、11年W杯3次予選・北朝鮮戦はDF吉田麻也(23=VVV)がロスタイム弾。いずれも「幸運のゴール」で奇跡が生まれた。

 日本にとってゲンの良い「幸運のゴール」を勝負どころとなる後半に確保するためには、試合前に実施されるコイントスが重要になる。主将の長谷部は「コイントスのことは今まで以上に考えている。個人的にはゲン担ぎはしないけど、チームのためになるなら気を配りたい」。

 コイントスではあらかじめ審判団がコインの表と裏を指定。主審がコインを投げ、選ばれたチームがピッチサイドを選択できる。長谷部は「過去に嫌がらせをされた。ピッチの入れ替えは精神的な揺さぶりをかける作戦でもあるから」というケースもあるが、狙ってできるものではない。

 そこで長谷部は「仮に相手に選択権が渡っても、ピッチ変更を認めさせない雰囲気をスタジアム全体で作ればいいし、オーラを出して相手の主将にプレッシャーをかけるのもいい。なるようにしかならないけど、今度も流れを守りたい」と少しでも日本を勝利に近づけるため、コイントスに念を入れるという。

 格下オマーンが相手とはいえ、序盤から大量リードを奪える保証はない。コイントスが日本の命運を左右するかもしれない。