新リーダー香川が“決起集会”

2013年05月28日 16時00分

左から長友、香川、長谷部

 日本代表の新リーダーは“世界のシンジ”だ。ブラジルW杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月4日、埼玉)に臨む日本代表は26日、愛知県内で合宿を開始した。MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が不安を抱えるなか、FW香川真司(24=マンチェスター・ユナイテッド)が中心となり、極秘の“決起集会”を開催したことが判明。10番を背負う男が大一番へ向けチームの再強化に乗り出した。

 

 香川は初日からキレのある動きを披露。積極的に声を出すなど、イレブンをけん引した。日頃から何事にも控えめのエースには珍しい行動だった。練習後も「今日からモードを切り替える」と大一番への決意を表明したが、これには理由があった。

 

 前回のW杯予選ヨルダン戦は本田、DF長友佑都(26=インテル)が不在。10番を背負う香川は、チームを勝利に導けなかった責任を感じた。しかも、自らが熱望したトップ下のポジションを務めながら存在感を示せなかったため、W杯出場のかかるオーストラリア戦へ高い意識を持っているという。

 

 ただ日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(60)が「最大決戦」と位置づけるオーストラリア戦は、大黒柱の本田に欠場の可能性があり、長友も負傷明けと主力選手に不安要素が多い。そこで香川は新リーダーとして積極的な行動を見せ、イレブンを盛り上げているのだ。

 

 決意を示す出来事もあった。香川は21日に英国から帰国すると、そのままFWハーフナー・マイク(26=フィテッセ)の誕生日会(誕生日は20日)に駆けつけた。欧州組やJクラブ選手ら約10人が集まったパーティーでは香川が輪の中心に収まり、場を盛り上げた。さながら、日本代表での活躍を誓い合う“決起集会”ともなった。ハーフナーも「忙しいところわざわざ駆けつけてくれた。本当にありがたいです」と言うように、香川を中心にイレブンは信頼を深め合った。

 

 初日の練習前はザッケローニ監督が全選手が揃っていないことを理由にミーティングを行わなかったが、ここでも香川は宿舎内で率先してイレブンとコミュニケーションを図ったという。FW乾貴士(24=フランクフルト)は「すごくいろんなことを話してましたよ」と明かした。

 

 今回の香川はこれまでとはひと味違う。世界屈指の名門マンチェスター・ユナイテッドで1年間学んだリーダーの姿勢。これを日本に還元することで、ザックジャパンのさらなる強化をもくろんでいる。