昨年7月にタイ北部チェンライ郊外で洞窟に閉じ込められ「奇跡の生還」を果たした地元サッカーチームの少年らが5日、都内の日本サッカーミュージアムを訪問した。

 今回の来日は救出に利用された蓄光材を提供した大阪府のメーカーの計らいで実現。同ミュージアム大仁邦弥館長(74)は「大変な困難の中で協力して頑張ったことに敬意を表したい。これからもみんなで協力して頑張ってください」と子供たちに語りかけ、記念品として日本代表のユニホームを贈呈した。

 初来日というチャニン君(12)は「サッカー選手になりたい気持ちがもっと強くなった。両親のためにお金を稼ぎたい」と笑顔。チームのコーチを務めるエイカポン氏(25)は「若い子たちを育てて日本でもプレーしてもらいたい」と意気込んだ。6日には福島・Jヴィレッジで地元の少年たちと交流試合を行い、7日には田村市にある鍾乳洞「あぶくま洞」などを見学する予定だ。