【森保ジャパン】中島 カタールでも着実進化のワケは…サッカー小僧スタイル

2019年03月25日 16時30分

22日のコロンビア戦で中島(中)は予測不能のドリブルで相手を手玉に取った

 世界が注目する“お化けドリブル”は、努力のたまものだった。日本代表は国際親善試合ボリビア戦(26日、神戸)に向け、神戸市内で非公開練習を行った。コロンビア戦(22日)では森保ジャパン発足後、初の完封負けを喫したが、そんな中でもMF中島翔哉(24=アルドハイル)が得意のドリブル突破で存在感を発揮。サッカー界に賛否両論の話題を呼んだカタール移籍後も着実に進化を遂げている。

 コロンビア戦では攻撃の核としてフル出場し、チーム最多タイとなる3本のシュートを放つなど森保ジャパンの攻撃をけん引した。中島は「(森保監督には)『シュートはどんどん打っていってほしい』と練習から言われている。なおかつ、クロスからとかも大切にしているので両方やっていければ」と語った。

 ボリビア戦に向けても「ドリブルもシュートもパスも、サッカーの要素はいろいろあって、それをすべて楽しみたい。うまくなればなるほど楽しいものになるので、サッカーそのものを楽しみたい」と活躍を誓った。

 中島は、冬の移籍市場でウルバーハンプトン(イングランド)をはじめ欧州各クラブから獲得オファーを受けたが、2月にアルドハイル(カタール)に移籍して世間をアッと驚かせた。サッカー新興国でプレーすることに、さらなる成長を懸念する声も出たが、自身はレベルアップに取り組んでいるという。

 J2富山時代に師弟関係だった安間貴義氏(49=現FC東京コーチ)は「試合前には(FWリオネル)メッシ(31=バルセロナ)をはじめ、いろんな選手のドリブルの映像をずっと見ている。以前からポルトガルリーグの映像はよく見ていたし、海外はお互いに(1対1の局面を)すごくやり合う。(相手選手も)すごく挑むし、そういうほうが合っている」。

 中島は日本人選手では他に類を見ない七色のドリブルが武器。DF長友佑都(32=ガラタサライ)が「お化けドリブル」と命名したようにワールドクラスの技術だが、それはアルゼンチン代表の最強ストライカーを筆頭に世界屈指のドリブラーたちの秘蔵映像集で日々、研究している成果だという。

 意識の高さはプレーの分析だけではない。フィジカル強化にも熱心で「遠征バッグには常に鉄アレイを入れているし、試合直前もずっとゴムチューブで筋トレ。代表のときも、スエットでリュック姿。あの中は筋トレ道具だよ(笑い)。『お前、代表の時くらいちゃんとした服を着ていけよ』と言っても『スエットで行ってすぐ(練習を)やりたいんです』と言うくらい」(安間氏)。

 日本代表で最も小柄な167センチ。体格のハンディを補うため、オフの時間も一切無駄にしない。まさしく“サッカー小僧”を地で行く。日本のエース襲名へ、世界中どこにいても成長してくれそうだ。