本紙評論家・前園真聖氏「香川は味方へのパスを考えず強引にゴールを狙うべき」

2019年03月19日 11時00分

帰国した香川

【前園真聖 ゾノの焦点!】昨夏のロシアW杯以来となる日本代表復帰を果たしたMF香川真司(ベシクタシュ)は30歳の誕生日となった17日に帰国した。今後は森保ジャパンに合流し、現在売り出し中のMF南野拓実(24=ザルツブルク)ら若手の“三羽ガラス”とポジション争いに臨むが、元日本代表MF前園真聖氏(45=本紙評論家)は前10番にあえて独善的なプレーを求めた。

 ようやく香川が復帰しました。1月に移籍したトルコ1部ベシクタシュでは試合にも出ていますし、ゴールを含めて良いパフォーマンスを見せています。わずか9か月前のロシアW杯で活躍したように、そのプレーに疑いの余地はありません。

 待望された実力者の加入で森保ジャパンの活性化も期待できます。長年、世界と戦ってきた選手だけにイレブンに刺激を与えるとともに、チームに新たな化学反応を起こしてくれるはず。また数々の試練を乗り越えて多くの経験を積んだ今、改めて新リーダーとしての役割も求められるでしょう。

 ただ、W杯後の日本代表では、海外でも活躍しているMF南野、MF中島翔哉(24=アルドハイル)、MF堂安律(20=フローニンゲン)の若手が台頭しています。すでに高い評価を得ている若手の“三羽ガラス”を押しのけて先発の座を手にするには、香川といえども競争を勝ち抜かなければなりません。

 そこで求められているのは、世界を驚かせたストロングポイントを発揮すること。それはDFが密集する敵陣ゴール前に俊敏性を生かして切り込んでいき、得点を奪うプレーです。10日のトルコ1部コンヤスポル戦で決勝弾を決めたシーンを、森保一監督(50)の目前で再現できれば最高のアピールになるのは間違いありません。

 だからこそ、今回はチャンスで味方へのパスを考えずに“エゴイスト”と言われようと、強引にゴールを狙うべきではないでしょうか。もちろん、チームプレーは大切ですが、まずは自分のできるプレーを最大限に見せること。これが日本代表で完全復活するノルマとなるはずです。

 そして香川とともに気になっているのがMF柴崎岳(26=ヘタフェ)です。クラブでは試合に絡んでいませんが「日本代表に呼ばれた」ことを自信にしてほしいです。アジアカップではまずまずのプレーでしたが、試合に出続ければさらにパフォーマンスも向上するはず。今回の代表戦は重要な戦いになるでしょう。