武田修宏氏が解説 日本代表FW総入れ替えを敢行した森保監督の思惑

2019年03月15日 16時30分

代表メンバーを発表した森保監督

“ストライカー総入れ替え”の理由は――。日本サッカー協会は14日、国際親善試合に臨む森保ジャパンのメンバー23人を発表した。1月開幕で準優勝したアジアカップから13人の選手を変更したが、元日本代表FW武田修宏氏(51=本紙評論家)はFW陣に大注目。初選出となった鈴木武蔵(25=札幌)と鎌田大地(22=シントトロイデン)を招集した森保一監督(50)の思惑に迫った。

 MF香川真司(29=ベシクタシュ)、MF宇佐美貴史(26=デュッセルドルフ)、MF中島翔哉(24=アルドハイル)らが復帰し、メンバーは大きく入れ替わった。森保監督は「多くの選手に厳しい戦いを経験していただいて、チームのコンセプトを理解してもらって将来の戦いに生かしていけたら」と説明。底上げを重視したという。

 注目は新顔ばかりのFWだ。アジア杯で孤軍奮闘した大迫勇也(28=ブレーメン)が負傷離脱する中、同大会を戦った武藤嘉紀(26=ニューカッスル)と北川航也(22=清水)を選外とし、若手の鈴木と鎌田を招集。指揮官は「大迫だけじゃなく、誰が抜けても出ている選手でベストな戦いをすることを常に考えていきたい」と話している。

 ただ、武田氏は他にも理由があると言う。「森保監督は(6月開幕の)南米選手権を見据えているから」と、ブラジルを筆頭に強豪がひしめく南米対策の選考と指摘。「日本は南米を相手に主導権を握って戦えない。ピッチも悪いからアジア杯のようなパスサッカーもできない。自分もパラグアイでプレーした経験から言うと、南米勢を組織で崩すのは難しいし、そこは個の力が求められるってことじゃないか。“しっかり守ってカウンター”がメイン(の戦い方)になるでしょう」

 続けて元代表ストライカーは「だから森保監督は違うタイプのFWを呼んだんだろうね。武藤も北川もどちらかと言えばスペースに走り込むタイプでパスサッカーに向いているけど、個人で局面を打開するのは得意じゃないから。逆に(鈴木)武蔵や鎌田はスピード、ドリブルといった個の力でも点を取れるタイプでカウンター向き。攻撃の起点にもなれるからね」と分析した。

 もちろん、アジア杯で露呈した「大迫頼み」の現状を打破するため、新たなFW陣の台頭が望まれているという事情もある。森保ジャパンは22日にロシアW杯の再戦となるコロンビア戦(横浜)、26日にボリビア戦(神戸)の予定だが、新ストライカー陣は存在感を示せるか。