緩急の動きに見るビジャのすごみ

2019年03月14日 11時00分

本領発揮のビジャ(右)

【前園真聖 ゾノの焦点!】J1神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)が10日の仙台戦で2試合連続ゴールを決めました。今季の新加入で同代表MFアンドレス・イニエスタ(34)、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)とともに大注目のストライカーが早くも本領発揮と言えそうです。

 正直、日本の環境に適応するにはもう少し時間がかかると思っていました。ただ、試合を見る限りチームにもしっかりフィットしていますし、DFラインの裏に抜け出すタイミングや良いポジションに入るための相手DFとの駆け引きも絶妙です。しかもチャンスを逃さずに仕留める決定力の高さは、さすが世界最強と言われたスペイン1部バルセロナの元エースストライカー。間違いなくJ1得点王争いを繰り広げるでしょう。

 特に「すごいな」と感心させられるのは、緩急の付け方にあります。ゆっくりとした動きから一瞬でトップスピードに入り相手DFを振り切ります。単に走るという動作だけにとどまらず、競り合う相手と体を入れ替えるような動きにも緩急を付けることで常に有利な体勢をキープしています。

 もちろん、日本人FWも緩急の動きについては研究していると思いますが、常に世界レベルで結果を残しているビジャは、ピッチの周囲の状況を冷静に見極め、どう動くかを決めているように感じられます。その判断力を含めて参考にすればJリーガーの得点力も上がるのではないでしょうか。