スペイン1部レアル・マドリードは11日(日本時間12日)、昨季までチームを率いたジネディーヌ・ジダン氏(46)が9か月ぶりに監督に復帰すると発表した。昨年10月に就任したサンチャゴ・ソラリ監督(42)は半年も持たずに解任となった。

 ジダン氏とユベントス(イタリア)に移籍したエース、クリスチアーノ・ロナウド(34)を失った今季のRマドリードは開幕から低迷。リーグ戦10試合を終えたところで、元スペイン代表監督で後任のフレン・ロペテギ氏(52)を解任した。

 その後はソラリ監督の下、成績が上向いたものの、先月27日の国王杯、2日のリーグ戦と宿敵バルセロナにホームで連敗。5日には3連覇中だった欧州チャンピオンズリーグ(CL)の敗退も決まり、今季の無冠が決定的となっていた。

「勝ち続けるには変化が必要だ」として自らチームを去ったジダン氏は本拠地サンチャゴ・ベルナベウで早くも就任会見に臨み「戻って来られてうれしい。この9か月でエネルギーを蓄えることができた。チームを向上させるために全力を尽くす」と宣言。契約は2022年6月30日までで、初采配は16日のセルタ戦となる。

 新監督候補には多くの名前が挙がっていたが、結果はジダン氏の電撃復帰。“白い巨人”の復活はカリスマ指揮官に託された。