【森保ジャパン】南米選手権の欧州組招集へ次の一手

2019年03月07日 16時30分

視察に訪れた森保監督(左)

 サッカー日本代表の森保一監督(50)が6日、約2週間の欧州視察を終えて帰国した。日本人選手がプレーする欧州各国を回り、選手だけでなく所属クラブの幹部との面談も実施。代表チーム側に招集の拘束力がない南米選手権(6月、ブラジル)で選手派遣の協力を求めたが、厳しい現実を突きつけられた。メンバー選考が難航するのは必至。それでもあきらめない協会側の“次の一手”は――。

 今回の視察で森保監督はドイツ、オーストリア、イングランド、スペイン、フランス、オランダを訪問。滞在中にはイングランド・プレミアリーグのアーセナル―サウサンプトン戦など4試合を視察した。アジアカップ組のほか森保体制で未招集のDF昌子源(26=トゥールーズ)、東京五輪世代のDF中山雄太(22=ズウォレ)らとも面談。「みんな強い気持ちを持って立ち向かっている」と今後の成長に期待を寄せた。

 今回の最大の目的は、南米選手権への協力要請だ。日本は招待参加のためアジアカップとは異なり、代表チーム側に招集の拘束力がない。日本人選手が所属する各クラブに足を運び、強化部長や監督、会長らと会談した。「アジアカップの招集に関してと今後についての話し合いもさせてもらった」と改めて招集への協力を直談判した。

 だが突きつけられたのは厳しい現実。「招集は難しい。シーズンの疲れから休ませたいと思っている。クラブ側がノーと言えば招集できない。難しいというクラブは多かった」と欧州組の招集が想像以上に困難な状況が浮き彫りになった。「ベストメンバーで」との方針を持つ指揮官は、実力を高く評価する欧州組を多数リストアップしているが、かたくなな態度の欧州クラブを相手に今後の交渉は一筋縄ではいかない。

 そこで鍵を握るのが、協会のプレゼン力だ。「この選手は代表で結果を出せば高く売れる、とか“営業”のやり方次第でクラブ側も派遣を認めることもある。そういう売り込み方も大事」と協会幹部。強豪相手の南米選手権で活躍すれば移籍金の高騰も見込める。特に欧州のクラブはカネにシビアなだけに、心をくすぐる交渉術で口説き落とそうというわけだ。

 たとえばベルギー1部オイペンで今季7ゴールと活躍するFW豊川雄太(24)は、契約が来季まででクラブも移籍交渉に積極的といわれる。そうした伸び盛りで“売り時”の選手を見極め、営業戦略を仕掛けていくことも重要というわけだ。

 窮地だからこそ思わぬ掘り出し物を見つける可能性も。メンバー選考では協会や代表スタッフの手腕が問われそうだ。