【シービリーブスカップ】なでしこがイングランドに完敗 反発力が消えた!?

2019年03月07日 11時30分

ボールを競り合う遠藤純(右、ロイター=USA TODAY Sports)

 逆襲への道筋はあるのか――。5日(日本時間6日)にフロリダ州タンパで行われたサッカー女子の国際親善大会「シービリーブスカップ」最終戦で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング8位のなでしこジャパンは同4位のイングランドに0―3で敗れた。6月開幕のフランス女子W杯の1次リーグで同組のライバルに完敗。本番での巻き返しに向けて、なでしこ伝統の「反発力」が大きなカギを握っている。

 力を見極めるために大会を通して選手を入れ替えてきた高倉麻子監督(50)は、この日も第2戦のブラジル戦から先発6人を変更。だが、経験の浅い選手が多かった前半は見せ場は少なかった。12分、23分、30分と立て続けに失点。指揮官は「危機感が現実的な話として残った。本当に大きな負け」と表情を曇らせた。主将のDF熊谷紗希(28=リヨン)やMF中島依美(28=INAC神戸)ら主力を体調不良で欠いたとはいえ、今後に不安が残る敗戦だった。

 これまで、なでしこジャパンは前哨戦での敗戦を糧に、本番で巻き返すパターンで結果を残してきた。W杯初優勝を果たした2011年は、大会直前の5月に米国に2連敗したが、本番では決勝で驚異の粘りを見せてPK勝ち。銀メダルを獲得した12年ロンドン五輪も、大会前の強化試合でフランスに0―2の完敗を喫したが、本番の準決勝では2―1で勝ってリベンジした。

 当時の主力だったMF澤穂希やMF宮間あや、MF川澄奈穂美らは敗戦時も悲観的な様子は見せず、相手の力を測れたことで本番での逆転に手応えをつかんでいた。だが、今のなでしこには“逆算”して戦えている選手が皆無。今大会2試合連続ゴールを挙げたMF籾木結花(22=日テレ)でさえ「W杯で世界一を目指す選手にはまだなりきれていない」とトーンは低い。前哨戦で完敗した事実以上に「反発力」が見えない現状の方が問題なのかもしれない。